CPAPが合わない場合もあることを覚えておこう!

睡眠時無呼吸症候群を軽減して、眠りの質を改善するのがCPAPです。この装置を身につけたまま眠ることで睡眠リズムが正常になり、深い睡眠がとれるようになります。

しかし、CPAPがもっとも有効な対策なのかといえば、それは場合によります。どうしてもCPAPが合わないという方もいますし、CPAPに欠点があることも事実だからです。

1.鼻の通りが悪いと効果が半減してしまう

CPAPは、鼻から空気を送りこむことによって気道を広げる治療法です。そのため鼻の通りが悪いと、思ったような効果が得られなくなります。

鼻が詰まってしまう原因はさまざまですが、そのなかでも鼻中隔湾曲症(びちゅうかく わんきょくしょう)や鼻ポリープが原因になっているときは要注意です。これらの疾患があると、CPAPは効果を発揮できなくなるからです。

鼻の内部に器質的な問題をかかえている場合、CPAPを使い始める前に、耳鼻咽喉科で鼻の手術を受けたほうがいいかもしれません。

なお、鼻中隔湾曲症や鼻ポリープなどは、それ自体が睡眠時の無呼吸を引きおこす原因です。そのため、これらを手術で治療すれば、それだけで無呼吸が少なくなる可能性も充分にあります。
(CPAPを使わなくて済むということ)

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2.慣れるまで時間がかかることもある

CPAPの欠点のひとつが、息をするときの違和感です。専用のマスクから空気が強制的に流れ込んでくるため、その圧力に逆らって呼吸をしなければなりません。「強風の中で呼吸をするような感じ」と表現されることがよくあります。

最初はどうしても呼吸に意識が集中してしまい、寝つくのが難しいと感じる方が少なくありません。ほとんどの場合、時間の経過とともに慣れていきますが、慣れるまでかかる日数は人それぞれです。3日くらいで平気になる人もいれば、1~2か月かかる人もいます。

CPAPの違和感に慣れることができなくて、「CPAPのせいで寝付けなくなった」という人もいるようです。

最近のCPAPは高機能化が進んでいますし、マスクの種類も豊富です。根気よく探せば、自分に合うものは見つかると思います。しかし、どうしてもCPAPの違和感に慣れないという方は、別の治療法(スリープスプリントなど)も視野に入れましょう。

3.のどや顔が乾燥しがちになる

CPAPから供給された空気は、鼻から気道を通過しますが、その影響で鼻や口、のどの内部が乾燥しがちになります。とくに冬は空気が乾燥しやすい季節です。人によっては、のどが慢性的に乾燥するせいで風邪をひきやすくなります。

また、マスクからの空気漏れが大きいと、漏れた空気によって口や鼻のまわりの水分が奪われて、ガサガサの乾燥状態になることもあります。もともと乾燥肌で悩んでいる方には苦しいかもしれません。

さらに、マスクから漏れた空気が眼球を刺激してしまい、結膜炎などの眼病にかかる可能性もゼロではありません。

CPAPを使う上で、乾燥による影響は避けて通れませんが、ある程度は軽減する方法があります。それは、加湿器付きのCPAPを使うことです。また、部屋全体の湿度をしっかり保つというのも有効な対策になります。

4.持ち運びはできても、飛行機内で使うのは難しい

CPAPはマスクやホース、そして空気を送り出す装置本体などを合わせると2kg程度の重さです。これくらいの重さなら、旅行や出張に持っていくことが可能です。

しかし、気をつけたいのは「CPAPは電源がなければ使えない」ということです。移動中に電源を確保するのは簡単ではありません(とくに飛行機)。そのため、長時間のフライトが必要な仕事をしている方には、CPAPは向かない可能性があります。

5.まとめ

CPAPは、1981年にオーストラリアで初めて導入された治療法です。それから数十年がたち、今では快適にCPAP治療を続けるための機能がそろってきています。

【最近のCPAPに備わっている機能】

  • 鼻づまりや口内乾燥を防ぐために、加湿した空気を送る
  • 空気の圧力をゆっくり上昇させる(寝入りばなの違和感を軽減できる)
  • 気道がふさがる兆しを監視して、空気圧を自動で変化させる(オートCPAP)

上記の機能をもってしても、CPAPの違和感を完全に消すことはできません。しかし、昔よりも格段によくなったことは事実です。なにより「使用一日目から無呼吸が少なくなる」というのは大きな魅力です。治療の第一歩として、CPAPを始めるのは有効な選択肢です。

補足

睡眠時無呼吸症候群を治療するには、「スリープスプリントを使う」もしくは「UPPPなどの手術をする」という選択肢もあります。

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