たくさんの種類がある「睡眠時随伴症」の症状まとめ

睡眠時随伴症(すいみんじ ずいはんしょう)は、眠っているあいだに発生するさまざまな疾患の総称です。「睡眠時随伴症=眠っている間に発生するさまざまな症状」ということです。

睡眠時随伴症の症状は、非常に多岐に渡ります。そのほとんどは、睡眠の質や時間帯に問題があるというよりも、眠っているあいだの行動内容に問題があります。

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1.夢遊病

夢遊病は「脳が眠っているにも関わらず身体は動かせてしまう」という睡眠障害です。睡眠時遊行症(すいみんじ ゆうこうしょう)とも呼ばれます。

ベッドのそばをうろうろ歩き回るだけの場合もあれば、家の外にまで出てしまう場合もあり、症状の度合は人それぞれです。

夢遊病を引きおこす原因は、脳が部分的に発達しきっていないことと考えられています。夢遊病は4歳~8歳の子供によく発生するのですが、成長にともなって自然に消失することがほとんどです。

まれに大人もこの病気にかかることがあり、その場合はしっかり治療するのが望ましいです(大人の夢遊病は危険行動につながりやすいため)。

2.夜驚症(やきょうしょう)

夜驚症は「夜中にとつぜん目を覚まして泣き叫ぶ」というものです。睡眠時驚愕症と呼ばれることもあります。幼児や子供によく見られる睡眠障害です。

多くの場合、成長する過程で自然消失します。この点は夢遊病と似ています。また、夢遊病と夜驚症は併発することが多いです。

夜驚症が起きる原因は明確には判明していませんが、脳の機能が未成熟なことや、過去に経験した恐怖体験などが背景にあると考えられています。

3.レム睡眠行動障害

「睡眠中に突然起きあがり、大声で叫んだり暴れまわったりする」というのがレム睡眠行動障害です。

夢遊病と似ている感じもしますが、その内容は大きく異なっています。夢遊病の異常行動の最中は、実は夢を見ていません。しかし、レム睡眠行動障害では実際に夢を見ていて、その内容に沿って行動します。

ここで問題となるのは『レム睡眠行動障害の最中に見る夢は、誰かに襲われるなどの危険なシーンが多い』ということです。そうした危険に抵抗しようとして、眠りながら暴力的な行動をしてしまうのです。

年齢を重ねるにつれて発症する確率が高くなり、ほとんどの患者さんは50歳以上です。根本的な発症原因は明らかになっていませんが、治療薬としてクロナゼパム(商品名:リボトリールなど)が有効なことは分かっています。

4.金縛り

意外かもしれませんが、金縛りも睡眠障害の一種です。専門的には睡眠麻痺と呼ばれています。睡眠中に何かのはずみで意識だけが覚醒したときに、金縛りが発生します。このとき、筋肉はゆるみきっているので、身体を動かそうとしても動かせません。

睡眠リズムが不規則な生活を続けると、金縛りにかかりやすくなります。また、慢性的な精神的ストレスにさらされることも、金縛りを引きおこす危険因子です。

金縛り自体は、睡眠に悪影響をほとんど及ぼしません。しかし、金縛りがひんぱんに発生するとしたら、それは身体がSOSを出している証拠とも言えます。睡眠リズムを含めた生活習慣を改善するいい機会と考えましょう。

5.悪夢障害

どんな人でも怖い夢を見ることはあるはずです。ただし、その頻度があまりにも多いとしたら悪夢障害にかかっている可能性があります。

悪夢自体は、眠りの質にそれほど関係しません。しかし、悪夢のせいで夜中に目が覚める場合は別です。再入眠に時間がかかるため、トータルの睡眠時間が短くなってしまうからです。

悪夢障害を治すためには、その背後にある原因を根本的に解決することが必要です。たとえば、悪夢を引きおこす代表的な原因は『心的外傷後ストレス障害(PTSD)』です。治療は簡単ではないと思いますが、心療内科に足を運ぶことから始めてみましょう。

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6.寝言

寝言は子供に多く見られますが、大人でも1%の人は日常的に寝言をすると言われています。

たまに寝言が出るだけなら問題ありません。しかし、寝言が毎晩のように続いたり、その内容が感情的なものだったりするときには注意が必要です。なぜなら、その背後には高確率で精神的ストレスが潜んでいるからです。

7.歯ぎしり

歯ぎしりは乳幼児によく見られる現象ですが、大人でも起こることがあります。

強い精神的ストレスにさらされている時や、歯科的な問題(虫歯や咬合異常など)がある場合に発生しやすいようです。ただし、歯ぎしりが起きる原因については、未解明な部分も少なくありません。

歯ぎしりは、本人の睡眠にはそれほど悪影響をおよぼしません。その反面、周囲で寝ている人の睡眠を大きくさまたげるという厄介な側面があります。あまりにも症状がひどい場合は、就寝時用のマウスピースを専門医に作成してもらいましょう。

まとめ

睡眠時随伴症は非常にたくさんの症状がありますが、その多くに関係しているものが1つあります。それは、精神的ストレスです。

現代社会でストレスをゼロにするのはおそらく無理です。しかし、ストレスをベッドの中に持ちこまないように心掛けるのは可能なはずです。

たとえば「一日の終わりにお気に入りの入浴剤を使って、お風呂でリラックスタイムを作る」という簡単なことでもストレスは軽減できます。眠りの質もだいぶ違ってくるはずです。
(※ 睡眠随伴症の症状が重いなら、まずは睡眠関連の病院に行ってみることが先決です)

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