寝言の原因は精神的ストレス? 何かの病気にかかっている可能性もある

寝言は子供に多くみられ、成長とともに自然に消えるのが普通ですが、大人でも数パーセントの人は日常的に寝言を話すという研究結果もあります。

たまに寝言が出るだけなら何も問題ありません。しかし、寝言が毎晩のように続いたり、その内容が感情的だったりするのは危険な兆候です。

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感情的な寝言はストレスが原因になっている

睡眠には大きく分けて2種類あり、それぞれノンレム睡眠・レム睡眠と呼ばれています。どちらの睡眠のときでも寝言は起こりますが、その特徴には違いがあります。

ノンレム睡眠のときに出る寝言は、発音がはっきりしています。声の調子も普段とあまり変わりません。これは、ノンレム睡眠の間は、筋肉の緊張がある程度保たれているからです。言葉を発音するときに使われる筋肉が正確に動くことができるので、明瞭な寝言になるのです。

それに対して、レム睡眠のときに出る寝言は、聞き取りにくいものが大半を占めます。これは、レム睡眠の最中はあごの筋肉がゆるむからです。そのため普段は明快に話す人でも、口ごもったような発音になります。

● 参考:ノンレム睡眠とレム睡眠の違い

特徴 ノンレム睡眠 レム睡眠
眠りの深さ 深い 浅い
休んでいる 比較的活動している。そのため眼球に動きがみられる。
筋肉の緊張はある程度保たれている。 休んでいる。筋肉はほとんどの部位でゆるんでいる。
自律神経 副交感神経が優位になり、ゆったりした状態。 不安定になる。心拍数の変動も激しい。

精神的なストレスを過度に受けている状態では、ノンレム睡眠の寝言もレム睡眠の寝言も増えますが、とくにレム睡眠の最中に感情的な寝言が多くなることが知られています。

レム睡眠というのは、基本的には夢を見ているときの睡眠です。そのため、レム睡眠時に出る寝言は夢の内容に関係しています。大きな精神的なストレスがかかっていると、夢にそのストレスが反映されて悪夢を見ることになりますが、そのときに感情的な寝言が出やすいのです。

とくに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に代表されるような、強いストレスに置かれた状態だと、毎晩のように悪夢と寝言がくり返されるようになります。

ただし、レム睡眠の最中は筋肉の緊張が解かれているため、明瞭な発音ができません。そのため、寝言が「うなり声」や「どなり声」といった形で現れることも多いです。

寝ている間にうなされたり、大声でどなったりすることが続く場合は、ストレスが原因になっていると考えて間違いありません。

周囲の人から寝言の指摘を受けたときには、自分を苦しめているストレスがどこから来ているのか考えてみるのも大切です。また、心療内科を受診することも検討してみてください。

●参考:レム睡眠の出現タイミング

追記

私自身の場合、寝言というよりは明け方にどなり声を上げながら目を覚ます時期がありました(現在はほぼ治っています)。当時は家族関係に悩んでいたため、それが精神的ストレスになっていたのだと思います。

何かの病気が関係している可能性も!?

感情的な寝言が続くのは危険な兆候ですが、ほかにも気をつけたほうがいい場合があります。それは、特定の睡眠障害が疑われるときです。具体的には「レム睡眠行動障害」と「睡眠時無呼吸症候群」です。

1.レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、寝ているときに突然起きあがって、大声で叫んだり暴れたりする睡眠障害です。50歳以上の男性が発症することが多いです。

夢遊病と似ているところもありますが、レム睡眠行動障害は暴力的な行動が多いのが特徴です(悪夢を見ている最中に、夢の中での行動が現実に現れてしまうため)

感情的な寝言が多いだけでなく、
「手足をバタバタ動かす」
「起き上がって暴れる」

などの行動もある場合は、レム睡眠行動障害にかかっている可能性があると言えます。

2.睡眠時無呼吸症候群

日本では200万人の潜在的患者がいると言われている「睡眠時無呼吸症候群」でも、寝言がひんぱんに出ることがあります。

ただし、明瞭な寝言ではなく、うめき声に近いものがほとんどです。また、停止していた呼吸が再開するときに寝言が出やすいという特徴があります。

寝言と合わせて次のような症状もある場合、睡眠時無呼吸症候群にかかっている可能性が高いです。

【1】 寝ている間にいびきをかく
    ↓
【2】 突然いびきが止まる
    ↓
【3】 しばらくたってから、轟音のような強いいびきが出る
    ↓
【4】 1~3の繰り返し

※ いずれの場合も、睡眠障害クリニックや睡眠外来などに足を運んで、一度医師の診察を受けてみることをオススメします。

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