子供のむずむず脚症候群は、大人とちょっと異なる

通常、むずむず脚症候群は高齢になるにつれて発症数が増えていきます。しかし、子供が発症することもあります。

このページでは「大人と子供のむずむず脚症候群の違い」を中心にまとめました。なお、むずむず脚症候群の基本的な症状・特徴については、別のページで述べています。

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遺伝的な要因が強い

むずむず脚症候群にかかっている大人の場合、体内の鉄分量が極端に減っていることが多々あります。鉄分は脳内のドーパミンをスムーズに伝達するために必要な物質で、ドーパミンがうまく機能しなくなるとむずむず脚症候群につながることが、これまでの調査研究で明らかにされています。

しかし子供の場合、体内の鉄分量は正常なのに、むずむず脚症候群になることがあります。

「体全体でみれば鉄分が足りていても、何らかの原因で鉄分が脳まで運ばれていない。そのために脳内の鉄分量が少なくなっている」というのが、現在有力になっている説です。

鉄分が脳にうまく移動しない原因ははっきりしていませんが、遺伝的な要因が強いと考えられています。実際、子供がむずむず脚症候群にかかっている場合、その両親にもむずむず脚症候群の症状がみられることが非常に多いそうです。研究調査では、両親のうちどちらか一方が発症している割合は、7~8割にのぼるとの結果が出ています[※1]。

※1脚がむずむずしたら読む本 / 井上雄一 P.112]

ほかの病気と間違われることが多い

むずむず脚症候群の症状は、なかなか言葉に表せないものです。

  • チクチク、チリチリとした痛みがある
  • 足の中が熱を持っているような感じがする
  • 虫が這っているような感じがする

上記のような表現がよく使われますが、子供の場合うまく言葉にできるとは限りません。単に「脚がかゆい」という表現になってしまうこともあります。そのため皮膚に異常があると勘違いして皮膚科に行き、見当違いの薬を処方される可能性も出てきます。

また、足のムズムズ・イライラのためにじっとしていられず、落ち着きがなくなるため、ADHD(注意欠陥多動性障害)と誤認されることもあります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)とは……

発達障害のひとつで、「集中力・注意力を維持できない」「じっと座っていられない」「衝動的な行動が多い」などの特徴が見られる。小学校に入る前には発見されることが多い。

こういった病気と区別するのは、専門家でも容易ではありません。そのため、子供からしっかり症状をヒアリングして、親がその内容を把握しておく必要があります。

下記は、むずむず脚症候群にみられる代表的な特徴です。これを参考にしながらお子さんの話を聞いてみてください。

  • 足の表面よりも中のほうに不快感がある
  • 朝や昼よりも、夕方~夜にかけて症状が発生しやすい
  • 安静にしているときほど、症状が発生しやすい
  • 足の不快感があるときは、じっとしていられない

なお、むずむず足症候群は睡眠障害に分類されているため、睡眠を専門にしている科を受診するのがベターです。また、神経内科や精神科でも診てくれる可能性があります。

○ 受診に向いてる科

  • 睡眠障害クリニック
  • 睡眠外来
  • 神経内科
  • 精神科
  • 精神神経科

× 受診に向かない科

  • 整形外科
  • 皮膚科
  • 内科

参考:むずむず脚症候群で病院にいく前に知っておきたいポイント

薬による治療も視野に入れよう

むずむず脚症候群の症状が軽い場合、「足のムズムズ・イライラを解消するための対策&対処法3つ」で述べたような非薬物療法だけで改善にむかうことも充分にあります。

しかし、それだけで対処できないなら薬の服用が視野に入ってきます。使用する薬は大人と同じく、ドーパミン受容体作動薬がメインになります。ただし子供の場合、薬の服用量をできるだけ少なくするのが大切です。両親が子供の様子をしっかり見ながら、医師と相談して服用量を調節してください。

なお子供の場合、成長するにしたがって症状がやわらぎ、薬を使わなくてもいいくらいにまで回復することもあります。なお、具体的な薬については「むずむず脚症候群を改善するために使われる薬は3種類ある」で述べています。

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