子どものいびきは『扁桃肥大』が原因になっていることが多い

いびきは中年以降の男性に多くみられる症状ですが、実は子供もいびきをかく場合があります。

一般的に、いびきをかく要因は5つあります。その中でも、子どものいびきには「扁桃」が関係している場合が多いです。

  • 太ることでのどの内部に脂肪が付く
  • 年齢にともなってのど筋肉がおとろえる
  • 扁桃や口蓋垂が大きすぎる
  • 鼻づまりなどのせいで口呼吸になっている
  • アルコールや睡眠薬などの影響で、筋肉がゆるむ
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なぜ扁桃肥大がいびきの原因になる?

最初に、いびきが発生するメカニズムを少しだけ説明します。詳しくは「いびきはなぜ起こる?」で述べていますが、のど内部にある空気の通り道(気道)が何らかの理由によってせまくなると、いびきが出るようになります。

気道がせまくなると、空気が細い道を通ることになりますが、そうするとのどの粘膜や口蓋垂(こうすいがい)などの器官が振動しやすくなります。このときに出る振動音がいびきです。

では、気道がせまくなる原因は何なのでしょうか。子供の場合、圧倒的に多いのは鼻とのどの内部にある「扁桃」が肥大していることです。具体的に言うと、鼻の中にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)と、のどの奥にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)の肥大です。

どちらの扁桃も、小学校に上がるころには小さくなるのが普通です。しかし、何らかの要因で大きなままになっていると、いびきの原因になります。

そのほかには、鼻炎が関係している可能性があります。鼻の通りが悪いと口で呼吸するようになりますが、眠っているときに口を開いていると舌がのどの奥に落ち込んで、気道がせまくなります。

手術が一番いい選択肢

大人のいびきを改善する場合、専用のマウスピースを使って気道を広げるという方法があります。

しかし、これは子供には適しません。なぜなら、成長にともなってあごの骨格が変わるからです。そのつどマウスピースを作らなければならず、金銭的に大きな負担にもなります。

子どものいびき治療では「手術をすること」が最善の選択肢とされています。先に述べた通り、扁桃が関係していることが多いので、扁桃を切除する手術をおこないます。

口蓋扁桃と咽頭扁桃のどちらがいびきに関与しているかで、手術の内容は変わります。

  • 口蓋扁桃……口蓋扁桃摘出術
  • 咽頭扁桃……アデノイド切除術

どちらの場合も、全身麻酔をかけて眠った状態で手術します。手術時間は15~20分と短いですが、術後1週間くらいは入院する必要があります。また、これらの手術は耳鼻咽喉科の領域です。

ただし、4歳未満の子どもは、口蓋扁桃や咽頭扁桃を手術で切除できません。扁桃は、体内に細菌が入ってくるのを防ぐ役目を持っています。そのため、免疫力が充分につく年齢になるまで、切除するのは待ったほうが無難です。
(※ 追記:例外的に3歳で手術する場合もあるそうです)

ほうっておくと睡眠時無呼吸の原因になる!

扁桃肥大をほうっておくと、気道がふさがってしまい、睡眠時の無呼吸につながる恐れがあります。これは子供の成長に大きな悪影響をもたらします。なぜなら、成長ホルモンの分泌が少なくなる可能性があるからです。

成長ホルモンは子供の発育に欠かせないホルモンで、夜眠っている間にたくさん分泌されます。その中でも、眠り始めの3時間(深い眠りのとき)に分泌が多くなるという特徴があります。

しかし、睡眠時無呼吸が現れると眠りが浅くなります。なんとか息を吸おうとして、脳が一瞬覚醒してしまうからです。これが繰り返されることによって深い睡眠がとれなくなり、結果的に成長ホルモンがうまく分泌されなくなります。

そうなる前に、子どもにいびきをかくようになったら耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう!

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