即効性のある睡眠薬はどれ?

睡眠薬にはいろいろな種類がありますが、即効性のあるものとそうでないものがあります。体内に吸収されやすい薬は効き目がすぐに現れますし、吸収に時間がかかる薬は2~3時間たってから効果が出てきます。

即効性のある睡眠薬というのは、別の表現をするなら「血液中の薬剤濃度が上がりやすい薬」です。睡眠薬は、体内に吸収されたあと血流に乗って脳内に到達します。血中濃度がすぐに上がれば、そのぶんだけ早く脳に作用するので、効き目も早く現れるわけです。

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マイスリーとアモバンは即効性あり

次の表は、血中濃度が上昇しやすく即効性のある睡眠薬の一例です。

商品名 最高血中濃度到達時間 作用型
マイスリー 0.8時間 超短時間作用型
アモバン 0.8時間 同上
ハルシオン 1.2時間 同上
ルネスタ 1~1.5時間 同上
サイレース/ロヒプノール 1~2時間 中間作用型

マイスリーとアモバンは、すぐに最高血中濃度に到達する睡眠薬です。実際の眠気が現れるのも早く、服用してから15~30分で睡眠効果が発現します。ただし、そのぶん効き目は長続きしません。3~4時間で薬効がなくなります。

こうした持続時間の短い睡眠薬は、超短時間作用型と呼ばれています。主に入眠障害を改善するために使用されます(詳細:入眠障害向けの睡眠薬の選び方)。ハルシオンやルネスタも超短時間作用型の睡眠薬です。

この作用型は例外なく「即効性が高いけれども、短時間で睡眠作用がなくなる」という特徴があります。そのため、寝ついたあと、ひんぱんに夜中に目が覚める人には向かない可能性があります。

しかし、即効性が期待でき、それでいて薬の持続時間が長い睡眠薬もあります。それはサイレースやロヒプノールです。服用後30分~1時間で眠気が出現します。マイスリーなどと比べれば即効性は劣るかもしれませんが、睡眠効果が7~8時間も続くという長所があります。

ただし、サイレースとロヒプノールの睡眠作用はとても強力なので、朝まで薬が残る可能性が高いです。そのため、入眠障害だけでなく中途覚醒や早朝覚醒などを併発している場合に、利用することになるでしょう。

なお、上記とは逆に血中濃度がゆっくり上昇する睡眠薬もあります。たとえば、デパスやリスミーは、服用後3時間くらいかけて最高血中濃度に達します。寝付きを良くするのにはあまり向いていませんが、夜中に目が覚めやすい方には適しています。

結局は個人差が大きい?

ここまで、薬の即効性について述べてきました。しかし、薬のスペック的な数値よりも、自分の体質に合う薬を使うことのほうが、おそらく重要です。

「マイスリーはぜんぜん眠くならないけど、ハルシオンだとよく眠れる」といった個人差はよく見られます。つまり、効きやすい薬とそうでない薬があります。これは、血中濃度だけでは説明ができません。

一般的に、睡眠薬は脳を沈静化させて眠気をもたらしますが、その作用は個々の薬ごとに微妙な違いがあります。もともと脳は繊細な器官ですから、薬の作用メカニズムが少し異なるだけで、人によって薬効が現れたり現れなかったりするのでしょう。また、眠れない原因が人それぞれ異なっていることも、薬の効き目に影響すると考えられています。

マイスリーやアモバンなどが、即効性の高い睡眠薬に分類されているのは事実です。しかし、充分な効果が得られないなら、薬の変更も考えてみて下さい。

昔に比べると、睡眠薬の選択肢はかなり増えています。自分に合う睡眠薬を見つけるまで苦労するかもしれませんが、医師と相談しながら薬を試していきましょう。

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