入眠障害によく使われるマイスリーの基礎知識

睡眠薬のなかでも知名度が高い「マイスリー」。日本では2000年に販売が始まった比較的新しい睡眠薬です。

このページでは、どういった不眠症にマイスリーが効果的なのか?副作用や気をつけるべきことはあるのか?などについてご紹介します。

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どんな不眠症に効果があるのか?

マイスリーは「超短時間作用型」の睡眠薬なので、服用してすぐに効果が現れます。個人差はあるものの、おおむね飲んで30分以内に眠気がやってきます。このことから、寝る時間になってもなかなか寝つけない(入眠障害)という症状に対して高い効果を発揮します。

マイスリーと同じ超短時間作用型の睡眠薬にハルシオンがありますが、最近ではハルシオンよりもマイスリーを処方する医師が多いようです。マイスリーは「非ベンゾジアゼピン系」という種類の睡眠薬で、人間本来の自然な睡眠パターンを過度にいじらないという長所があります。

ただし、マイスリーにも弱点があります。それは「持続時間が短いため中途覚醒や早朝覚醒の対策には向かない」ということです。中途覚醒は夜中にひんぱんに目が覚める、早朝覚醒は朝早くに目が覚めて再入眠できないという不眠症です。これらの症状の改善には、マイスリー以外の睡眠薬を使う必要があります。

※ 中途覚醒や早朝覚醒については、下記ページで詳しく述べています。

マイスリーはドラッグストアで購入できない

マイスリーは市販薬ではないので、薬局の店頭には置いていません。購入するには必ず医師の処方箋が必要になります。これは、マイスリーの主成分「ゾルピデム」が向精神薬に指定されているからです。ちなみにマイスリーを個人輸入した場合、麻薬及び向精神薬取締法違反になります。

「何となく病院に行きづらい、睡眠薬だけ手に入れたい……」という方は多いかもしれません。しかし、睡眠薬には合う合わないがあります。きちんと医療機関に足を運んで、専門医から処方してもらうのが賢明です。

副作用は少なめ。しかしゼロではない

マイスリーは、非ベンゾジアゼピン系という種類の睡眠薬です。現在よく使われているベンゾジアゼピン系(ハルシオンなど)に比べると、副作用は少なめです。また、睡眠薬の服用をやめたときに発生する反跳性不眠(服用前よりも不眠がひどくなる)も起こりにくいとされています。

しかし、副作用がまったくないわけではありません。一時的な物忘れや頭痛、睡眠作用の持ち越しといった副作用は起こりえます。また、重大な副作用として意識障害や肝機能障害といった症状が見られることがあります。

http://med2.astellas.jp/corp/basic/details/mys/expmed/dip-mys-5.pdf

アルコールと一緒に飲むと異常行動が現れる可能性も

基本的に、すべての睡眠薬はアルコールと同時に摂取してはいけないのですが、その中でもマイスリーとアルコールの組み合わせは要注意です。なぜなら、睡眠中に異常行動が発生する可能性が高いからです。

たとえば、夜中に目を覚まして掃除や料理を始めたり、冷蔵庫を開けて食べ物を口にしたり……さまざまな異常行動が報告されています。無意識のうちにやっていることなので、本人の記憶には残りません。

なぜこのような異常な行動が起きるのか、そのメカニズムは判明していません。今のところ「薬の影響で脳の一部分だけが不完全に覚醒している」という説が有力のようです。意識をコントロールする部分は眠ったままなのに、体の動きを制御する部分だけ先に覚醒してしまい、そのせいで異常行動が発生する、ということです。ちなみに、これは夢遊病が起きるメカニズムと同じです。

眠れない夜を根本的に改善するために

入眠障害で眠れない夜が続くときに、マイスリーなどの睡眠薬を使うのは有効な手段です。しかし、睡眠薬は寝つきを一時的に良くしてくれるものの、入眠障害を根本的に改善するわけではありません。薬の服用をやめれば、眠れない夜がまたやってきます。

そのため、眠れない原因をしっかり見極めて、ひとつひとつ解決することも大切です。下記のページを参考にして、入眠障害の原因を解決していきましょう。

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