ハルシオンは一昔前の薬?その特徴や副作用について

睡眠薬の中でもっとも有名なのがハルシオンです。1983年に販売が始まって以来、多くの方に利用されてきました。ある調査によると、処方される睡眠薬の半数近くをハルシオンが占めていた時代もあったそうです。

最近ではマイスリーやロゼレムなどの新しい薬が出てきたこともあって、ハルシオンが処方される頻度は減ってきています。それでも、30年以上利用されてきた歴史があるおかげで、副作用や懸念事項が明確にわかっています。そのため、いまでも現役の睡眠薬として利用されています。

このページでは、ハルシオンの特徴や副作用などについてご紹介します。

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ハルシオンは超短時間型の睡眠薬

ハルシオンは「飲んだらすぐに眠くなる薬」と言われることがよくあります。すぐに眠くなるのは、ハルシオンが超短時間作用型の睡眠薬だからです。服用して15~30分以内に効果が現れます。このことから、入眠障害(夜なかなか寝つけない)を改善するために使われています。

また、不安をおさえる作用があるため「心配事があって眠れない」という場合にも有効に働きます。ハルシオンは、ただ眠りをうながす作用があるだけでなく、気持ちの面からも眠りやすくしてくれる睡眠薬と言えます。

そんなハルシオンの弱点は、ほかの超短時間作用型の睡眠薬と同じです。つまり、寝つきの悪さは改善できても、そのほかの不眠症にはあまり有効ではないということです。

たとえば夜中に目が覚める中途覚醒。中高年になると増える不眠症ですが、眠ってから3時間~4時間半くらいで目が覚める人が多いです。これを改善しようとしてハルシオンを飲んでも、期待したほどの効果は得られないでしょう。

なぜなら、ハルシオンは3時間ほどたつと、血中濃度が半分になるからです。乱暴な言い方をすれば、薬の強さが半分になってしまうということです。飲んでから1時間くらいは強い効果を保ちますが、それ以降はどんどん力を失っていきます。

副作用は結構強めかも?

ハルシオンの副作用でもっともよく見られるのは「前向性健忘」です。これは、薬を飲んだあとの出来事を忘れてしまうというもので、服用してから数時間のあいだに発生します。たとえば、ハルシオンを飲んで一度寝ついた後、夜中に起きていろんな人に電話をかけていた……というようなことが起こったりします。

前向性健忘はハルシオンだけに見られる副作用ではなく、ほかの超短時間作用型の睡眠薬(マイスリーやアモバン)などでも発生しますが、その中でもハルシオンは健忘が出やすいと言われています。

そのほかの副作用としては、めまいや幻覚、倦怠感、頭痛、呼吸抑制、肝機能障害などが挙げられます。
(詳細は、製品情報 – ファイザー エスタブリッシュ医薬品 特設サイト

副作用のほかに、ハルシオンを服用する際に気をつけたいことが1つあります。それは、ほかの睡眠薬と比べて精神的な依存を起こしやすいことです。なぜ依存しやすいのかというと、ハルシオンには抗不安作用があるからです。「心配事があって眠れない」という夜にハルシオンが効きやすいのも、不安をおさえる働きによるものです。

ハルシオンで抗不安作用そのものは、まったく悪いことではありません。しかし、日常的に服用を続けると「ハルシオンがあれば眠れる」ではなく「ハルシオンがないと眠れない」と感じるようになって、薬から離れられなくなる恐れがあります。

ハルシオン以外にも選択肢はいろいろある

ハルシオンは今でも使われている睡眠薬ですが、一昔前の薬だという意見もあります。最近では、ハルシオンではなくマイスリーの選択頻度が増えてきています。マイスリーは2000年に販売開始された睡眠薬で、比較的新しい薬です。

そのほか、従来の睡眠薬とはメカニズムが異なるロゼレム(一般名:ラメルテオン)も誕生しています。この薬は、体内時計が乱れるために発生する不眠症(概日リズム睡眠障害)に対して効果を発揮すると言われています。

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