ハルシオンとマイスリーはどう違う?その共通点や相違点について

ハルシオンとマイスリーはどちらも知名度の高い睡眠薬ですが、「この2つってどう違うの……?」と疑問に思っている方は多いと思います。

このページではハルシオンとマイスリーの共通点・相違点を中心にご紹介します。病院で睡眠薬を処方してもらう前に、予備知識として知っておくと役立つはずです。

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どちらも入眠障害に対して使う睡眠薬

ハルシオンもマイスリーも「超短時間作用型」の睡眠薬に分類されています。この種類の睡眠薬は、飲んだらすぐに眠くなるのが最大の特徴です。個人差はありますが、服用して15~30分ほどで眠気がやってくることが多いようです。

しかし、服用してすぐ効果が現れる反面、薬の血中濃度もすぐに下がります。そのため、睡眠作用の持続性はあまり期待できません。

以上のことから、ハルシオンやマイスリーは「夜眠る時間になっても寝つけない!」というタイプの不眠症(入眠障害)には非常に適しています。しかし、「夜中に目が覚めて困っている」という症状(中途覚醒)などには向いていない、と言えます。

なお、薬剤濃度が最高値に到達するまでの時間や、血中半減期などのデータは、ハルシオンとマイスリーの間にそれほど大きな違いはありません。

商品名 薬剤名 最高血中濃度到達時間 血中半減期
ハルシオン トリアゾラム 1.2時間 2.9時間
マイスリー ゾルピデム 0.8時間 2.3時間

薬理作用に違いがある

ハルシオンとマイスリーは、薬剤の系統が異なります。ハルシオンは「ベンゾジアゼピン系」、マイスリーは「非ベンゾジアゼピン系」の睡眠薬です。

両者の違いを少しだけ述べておきます。まずベンゾジアゼピン系ですが、これは現在もっとも使われている系統の睡眠薬です。ハルシオン以外にはリスミーやレンドルミン、サイレースなどがあります。

ベンゾジアゼピン系薬剤は、次のような薬理作用を持っています。

  • 睡眠作用(鎮静作用)
  • 抗不安作用
  • 抗けいれん作用
  • 筋弛緩作用
  • 健忘作用

上記からも分かるとおり、睡眠作用のほかにもさまざまな作用がありますが、それが問題です。副作用が現れやすいということだからです。たとえば、筋弛緩作用が強く現れると、翌朝ふらついて転倒する危険性が出てきます。

それに対して、マイスリーに代表される「非ベンゾジアゼピン系」の薬剤は、睡眠作用に特化することに成功した睡眠薬です。当然、副作用が出にくく、最近ではハルシオンよりもマイスリーを優先的に処方する医師が多いようです。

さらに、マイスリーは人間本来の睡眠パターンをあまり変化させないため、自然な眠りを得られるという利点もあります。

● 自然な睡眠パターン

不安が原因で眠れないならハルシオンがいい?

ハルシオンはベンゾジアゼピン系薬剤なので副作用が出やすいですが、抗不安作用という長所も持っています。「心配なことがあって寝つけない」というような精神的な不眠に効果を発揮しやすいです。

ただし、抗不安作用は短所とも考えられます。なぜなら、薬に依存する原因になるからです。「ハルシオンがないと不安がおさえられない!」と考えてしまい、本来なら飲まなくても大丈夫な日でも服用してしまうのです。

どちらが合うのか人それぞれ

ハルシオンは1983年に販売が始まった睡眠薬です。それに対し、マイスリーが登場したのは2000年。その間には20年近くの開きがあります。

新しい薬は、従来薬の何らかの欠点を克服しているからこそ、世に出てきます。そう考えると、マイスリーのほうが優れた睡眠薬のようにも思えます。

しかし、睡眠薬には相性があります。人によってはマイスリーがよく効いたり、ハルシオンがしっくりきたり、といったことが起こりうるのです。

「マイスリーがよく眠れるってまわりの人が言ってるから、あんまり自分には効いてない気もするけど飲み続けてみよう」とは思わないほうが賢明です。自分に合うかどうか? を最優先に考えましょう。

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