ナルコレプシーを診断するために必要な検査とは?

ナルコレプシーには「情動脱力発作」や「入眠時幻覚」など明らかな特徴が見られる場合が多いです。しかし、確実な診断をするためには、専門の病院で検査することが必要です。

基本的には、次の2つの検査をすることになります。

  • 終夜睡眠ポリグラフ検査
  • 反復睡眠潜時検査

このページでは、検査の内容やタイムスケジュール、費用などについてご紹介します。

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1.終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG:Polysomnography)

まず必須なのが「終夜睡眠ポリグラフ検査」です。これは体に電極やセンサーを装着したまま眠ることによって、睡眠中の状態を詳しく調べるものです。

ナルコレプシーの診断以外に、睡眠時無呼吸症候群を診断するときにも行われる検査で、睡眠障害の検査の中では一番メジャーです。なお、健康保険が適用されます。費用は3割負担の場合で20,000~30,000円くらいです。(差額ベッド代などの要因で費用は変わります)

ナルコレプシーの場合、この検査によって次の2つを調べることが重要です。

  • 入眠時にレム睡眠が現れるかどうか
  • 睡眠中にレム睡眠がどのくらいの回数出現するのか

ナルコレプシーは寝入りばなにレム睡眠が現れるという特徴があります。ほかの睡眠障害ではこの特徴は通常見られないため、ナルコレプシーかどうかを診断するときに重要な指標になります。

終夜睡眠ポリグラフ検査はその名前のとおり、夜眠っている間に行われます。そのため医療機関に一泊して検査を受ける必要があります。簡易型の検査機器をレンタルして、自宅で検査するのも可能のようですが、しっかりした診断結果を得るためにも病院に行って検査を受けるのがベストです。

「午後8時に開始 → 夜間睡眠 → 翌朝6時に終了」というのが一般的なタイムスケジュールです。この検査だけであれば翌日すぐに仕事に行くことも可能です。

しかし、ナルコレプシーの検査の場合、反復睡眠潜時検査(後述)も続けて行うことが一般的です。そのため翌日が丸一日つぶれることを想定しておきましょう。

2.反復睡眠潜時検査
(MSLT:Multiple Sleep Latency Test)

この検査は日中の眠気の強さを測定するものです。朝から夕方にかけて暗い部屋のベッドで過ごし、眠りに入ったことを示す脳波が現れるまでの時間を測定します。2時間くらい間隔をとりながら、4~5回くり返し測定が行われます。

また、脳波のほかに眼球運動や筋電図も調べます。これによって、眠りについたときにレム睡眠が出現するかどうかも分かります。ナルコレプシーの場合、4~5回の測定のうち2回以上レム睡眠が現れるのが一般的です。

現在、ナルコレプシーや特発性過眠症を診断するための反復睡眠潜時検査に対しては、保険が適用されるようになっています。費用の目安は3割負担の場合で20,000~30,000円です。

朝9時から検査を開始して、終了するのは午後17時くらいになることが多いようです。先に述べた睡眠ポリグラフ検査と合わせると、タイムスケジュールは次のようになります。

20:00 【開始】睡眠ポリグラフ検査
 ↓
(夜間睡眠)
 ↓
6:00 【終了】睡眠ポリグラフ検査
 ↓
(朝食など)
 ↓
9:00 【開始】反復睡眠潜時検査
 ↓
(4~5回の検査)
 ↓
17:00 【終了】反復睡眠潜時検査

※上記はあくまでも目安です。詳細は医療機関によって異なります。

どの医療機関にいけばいい?

ナルコレプシーが疑われる場合は、睡眠障害を専門に診ている病院に行くのがベストです。「睡眠障害+地域名」や「睡眠外来+地域名」などで検索すれば、病院はたくさん見つかります。

ただし、病院によっては得意とする分野にかたよりがある可能性があります。たとえば睡眠時無呼吸症候群には詳しくても、ナルコレプシーの診断をしたことがない、といった感じです。

ですので、病院に行く前にまず電話確認することをオススメします。自分の睡眠の状態を話してみて、話が通じるようならその病院の診察を受けてみましょう

もともとナルコレプシーは発症例の少ない病気ですので、複数の医療機関を訪ねることも必要になるかもしれません。

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