足の不快感のせいで眠れない『むずむず脚症候群』の症状・特徴とは?

「なぜだか分からないけど、足がむずむずして落ちつかない、なかなか寝つくこともできない……」

ちょっと奇妙な症状に思われるかもしれませんが、これはれっきとした睡眠障害のひとつです。専門的には『むずむず脚症候群』もしくは『レストレスレッグス症候群』と呼ばれています。
【レストレス=休みのない レッグス=足】

むずむず脚症候群の感覚は人によって異なりますが、次のように表現されることがよくあります。

  • 指すような痛み、チクチクした痛みを足に感じる
  • 皮膚の下で小さな虫が動いている感じがする
  • 足の中がほてってしょうがない
  • 足がイライラして眠れない

むずむず脚症候群の有症率は、明確にはわかっていませんが、日本で4000名以上を対象にした調査が行われたことがあります。それによると、有症率は全人口の5~10%という結果が出ています[※1]。仮に5%としても、日本全体なら200万人もいることになります。決して珍しい病気ではありません。

ただ、この調査結果は「たまに足がムズムズ・チクチクすることがある」という人も含んでいます。治療が必要になるほど症状の重い方は、この中の2~3割と推測されています。

それでは、このむずむず脚症候群の症状と特徴について、詳しくご紹介していきます。

※1:レストレスレッグス症候群 / 井上雄一 P.45による]

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不快感を感じるのは「足の中」

むずむず脚症候群はその名のとおり、

「足がむずむずして落ちつかない」
「足の不快感のためじっとしていられない」

などの症状が現れます。この症状によって睡眠が阻害されるために、睡眠障害のひとつに分類されています。

むずむずするという言い方だと、皮膚の表面がかゆいようなイメージがありますが、実際にはそれよりも「足の中」に不快感を生じる人が圧倒的に多いです。

症状がひどくなると、脚を切りさいて手を突っこんで奥のほうを掻きむしりたい……と訴える患者さんもいるようです。

この不快感が一番強く出るのはふくらはぎです。その次が太ももと足首です。「初めはふくらはぎにしか不快感がなかったのに、しだいに足全体に広がっていった」という人もいるようです。通常は両脚に発症しますが、片側だけに不快感が強く出る人もいます。

また、むずむず脚症候群という名称にもかかわらず、おなかや腕、顔などに症状が出ることもあります。むずむず脚症候群の患者さんの3割以上は、腕や手に不快感が現れるという調査結果もあります[※2]。ただし、その場合も足の不快感があることが前提です。

なお、皮膚の表面に異常があるわけではないので、肌をさすったり掻いたりしても不快症状がおさまることはほとんどありません。

※2:レストレスレッグス症候群 / 井上雄一 P.67による]

とにかくじっとしていられない!

むずむず脚症候群の症状は、安静にしているときほど現れやすいです。典型的なのはベッドで横になっているときです。そのほかには、ソファでテレビを見ているとき、椅子に座って読書しているときなども、むずむず脚症候群の症状が現れやすい状況です。

こうした状況では「ずっと足を動かし続けないとイライラしてしょうがない!」という方が多いようです。むずむず脚症候群の度合は人それぞれですが、たえず足を動かしたくなるという特徴は共通しています。

じっとしている時に症状が出やすい反面、次のような運動をすると症状が軽くなります。

  • ゆっくりと歩き回る
  • 足を曲げ伸ばししたり、マッサージする

夜ベッドに入ったあとでむずむず脚症候群の症状が出てしまい、それを軽減するために深夜に散歩に出かけるという方もいるようです。

夕方~夜にかけて症状が強くなる

むずむず脚症候群の症状は、夜に集中して発生します。その反面、朝や昼間に症状がひどくなることは少ないです。

朝や昼にくらべて、夜は家のなかでゆったりと過ごすことが多い時間帯です。「安静にしているときほど足のムズムズ・イライラ感が出やすい」ということを合わせて考えると、夜間に症状が出やすいのは当然といえば当然です。

しかし、安静になりやすいこと以外にも、症状が夜にかけて頻発するのにはワケがあります。

それは「体温が下降するから」です。

意外かもしれませんが、人間の体温にはリズムがあって、1日の中で1~2℃の変動が見られます。次の図は、体温の日内変動を表した図です。体温が一番低くなるのは眠りにつく直前です。眠るためには脳と身体をクールダウンさせる必要があり、そのために体温が下降します。

実は、足のムズムズ・イライラが出やすいのは、体温が下がるときなのです。はっきりとした因果関係は分かっていませんが、「体温が下がるタイミング=夜寝ようとしたタイミング」で症状が表れやすいことは、むずむず脚症候群の大きな特徴です。

(逆に言うと、時間帯に関係なく足に不快感・違和感がある場合は、むずむず脚症候群ではないかもしれません)

睡眠にも大きな悪影響がある

むずむず脚症候群は睡眠時間を減らす要因になります。先に述べたように、眠るまえに症状が現れて、入眠をさまたげるからです。

疲れて眠りたいのに、足を動かしたくてしょうがないので、何度もベッドから出たり入ったりすることになります。せっかく眠りにつく準備を始めても、こうした行動のせいで眠りに適した状態ではなくなってしまいます。

また、むずむず脚症候群の患者さんは「周期性四肢運動障害」という睡眠障害も併発していることが多いです。これは、睡眠中に次のような動作が繰り返される睡眠障害です。

  • つま先や足首がピクピクと動く
  • 膝蹴りをするように足が動く
  • ひじをすばやく曲げ伸ばす

むずむず脚症候群の患者さんの8割が、この周期性四肢運動障害の症状を合わせもっていると言われています[※3]

眠っている間の動作なので本人の自覚症状はありませんが、周期性四肢運動障害の症状が現れると、その動作のせいで脳が覚醒するため、夜中に目が覚める原因になります。

まとめると、

  • なかなか寝つくことができない
  • 夜中に目が覚める

という2つの要因によって、睡眠の質が大幅に落ち込んでしまうということです。

※3:レストレスレッグス症候群 / 井上雄一 P.38による]

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