いびきを軽減するための『枕の考え方』 高さと素材がカギ

中高年になると増える「睡眠中のいびき」。実は、枕を変えることによっていびきの症状が軽くなることがあります。そして、その逆に枕のせいでいびきをかきやすくなることも……。

では、どういうことに気をつけて枕を選べば、いびき防止につながるのでしょうか。

スポンサーリンク

高い枕と低い枕、どっちがいいの?

いびきのかきやすさは「枕の高さ」と関係があります。よく言われるのは、高い枕で寝るといびきをかきやすい、ということです。

なぜ枕が高いといびきが出やすくなるのかというと、気道が圧迫されてせまくなるからです。

人間の口・鼻からのどにかけて空気が通る部分を「気道」と呼びますが、何らかの理由によってこの気道がせまくなると、いびきが出やすくなります。

枕が高すぎると、くの字に気道が折れ曲がってしまい、そのせいで気道がせまくなります。これが「高い枕はいびきをかきやすい」と言われるときの根拠です。

では、いびきを防止するためには絶対に高い枕はダメで、できるだけ低い枕を使うべきなのでしょうか。

実は、そうとは限りません。
高すぎる枕がいびきを誘発するのと同じように、低い枕がいびきを強めてしまうこともあります。

それは、たとえば加齢の影響でのどの筋肉がおとろえて、舌が気道に沈みやすくなっている場合です。舌が気道に沈んでしまうと、そのぶんだけ気道がふさがれてしまうため、いびきをかきやすくなります。そして舌が気道に落ちやすいのは「低い枕」を使ったときなのです。

参考までに、気道がせまくなる要因ごとに「低めの枕がいいのか」それとも「高めの枕がいいのか」を載せておきます。
(あくまでも目安です)

気道がせまくなる要因 低めの枕 高めの枕
太ったためにのどの内部に脂肪が付いている ×
年齢にともなってのどの筋肉がおとろえる ×
もともと扁桃や口蓋垂が大きすぎる
鼻づまりなどのせいで口呼吸になっている ×
アルコールや睡眠薬などの影響で、筋肉がゆるむ ×

つまり、一言で気道がせまくなるといってもその原因は人それぞれなので、低い枕と高い枕のどっちがいいのかは一概には言えないということです。

補足

気道がせまくなる要因が複数かさなっている場合、どんな高さの枕を使っても、いびきが緩和されないことがあります。

どうやって枕の高さを決めればいい?

枕を変えることによって、いびきが小さくなることは充分にありえます。

ただ、どのくらいの高さのものが自分に合うのか、それを調べるのはなかなか難しいです。いろいろな高さの枕を用意できればいいのですが、家にたくさんの枕がある方は少ない思います。

ではどうすればいいのかというと……

まず、普段使っている枕の下に、タオルケットか厚手のバスタオルを敷きます。それだけで枕が高くなるので、この状態で眠ってみて、いびきが軽減されるかどうか確認してみてください(録音して確認するのがベストです)。

もしいびきが少なくなったら、今までの枕が低すぎたということです。その場合は高い枕を使うようにすればOKです。

では、枕を高くしてもいびきが変わらなかった or 増えたなら?

その場合は、低い枕に変えたほうがいいかもしれませんが、「普段使っている枕がすでにベストの高さ」という可能性も残っています。

つめものを取ったりしないかぎり、枕を低くすることはできません。低めの予備の枕が手元になければ、ひとまず低い枕を買ってみて、それでいびきがどうなるか確認するのもひとつの手です。

枕の素材は「形がくずれないもの」を最優先にする

いびき軽減のために枕を選ぶときは、「眠っている間に変形しにくいもの」を選ぶのが一番大切です。なぜなら、枕が変形するということは、眠っている間に高さが変わることを意味するからです。

いくら自分に合っているの枕を見つけても、肝心の高さが変わりやすいとしたら、いびきの軽減は難しいです。

このことを考慮すると、羽毛や羊毛、ポリエステル綿などの柔らかい素材は、あまり良くないかもしれません。詰め物がかたよることは少ないですが、頭がとても沈み込みやすいので、簡単に高さが変化してしまいます。

それに対して、プラスチックチップやそばがらといった硬めの素材は、重みがかかっても高さが変わりにくいです。いびき対策には良い素材と言えます。ただし、詰め物が少なくて袋の中で移動しやすい場合、高さがすぐに変化するので注意が必要です。

一時期とても流行った低反発の枕はどうでしょうか。詰め物が移動しないという利点はありますが、柔らかめのウレタンフォームを使っている場合は頭が沈みこみます。硬めのウレタンフォームなら、いびき対策には有効と思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「いびき」に関するページ一覧

ページの先頭へ